こんにちは。新井です。
私、13年ほどサラリーマンをやってきましたので一応は組織に属した事があるわけです。
今となっては組織を無くす事を志向した当社ではありますが、個人的には組織に対する思いもいくつかあったりするので、今回はそんな話題をしてみようと思います。
テーマは掲題の通り、
「組織に1人は声がデカい感情的なエライ人がいますよね!」という話。
まずはこんな事を書こうと思ったキッカケ。
「感情的な態度や大声で威圧的な言動をしてくるリーダーに当たってしまい辛い…チーム変更をしたい。。」
と疲弊した表情で相談をしてくる人がたまにいます。(会社起こしてからはかなり減ったけど)
結論からすると「そんなヤツの元はさっさと去ろうぜベイベー」となる事が多いのですが、僕個人がそういう人に出会った時はどうだったかな~と思い返していました。
まず、僕の周囲にもそうした人たちは結構いました。
特に1社目は当時としては体育会系のベンチャーというノリだったので、2時間くらいずっと大声で怒られている先輩や、会議でひたすら詰められている上司の姿なんかも結構頻繁に目にしていたわけです。
「うわあ~~、またカミナリひいたのか。かわいそすwww」
なんて心で思ったしていました。
(心の中の声にも時代が出ますね)
でも僕自身はそうした攻撃をくらった事がありません。
これ当時からけっこう不思議だったんですよね。
不思議すぎて周囲にも聞いたりしてました。
「なんで僕は詰められないんですかね…?」と。 (成績優秀者でも詰められる人はとことん詰められてました。)
そこで出た内容は下記でした。
・何となく言い辛い雰囲気がある
・冷静に反論されそう
・ニヤニヤしてるので怒り甲斐が無い
・こっちの話聞いて無さそう
確かに僕はそんな人間だったんですよね。
「いや、現実的にどうやるんすか?w 手段考えましょうよwww」
「具体的に何を仰りたいんですか?」
「怒ってるという事実は解りましたけど、それがプラスにならないので中身考えましょう」
「人間としての会話しましょう( ^^)」
「会議するって号令聞きましたけど、議論の材料まだ揃ってなくないですか?やる意味あります?」
みたいな事は割と平気で言っていた気がします。
その結果、声がデカい人にターゲットにされる事がゼロとなり、それがストレッサーになることはありませんでした。
こう書くと「そんな事言えるか!」と反論されそうですし、確かに心情的に言えない人の方が多いと思います。
ただ、観察を続けた結果、どうやらここまで具体的に反論する必要性も無さそうという事が解りました。
どうも感情的で攻撃的な人というのは反撃されない従順なタイプの人間を
本能的にかなり正確に嗅ぎ取っている節があります。
おそらく、幼少時から思春期にかけてそうした手法でマウントをとってパフォーマンスをする事でチーム内での優位性確保やコミュニケーションツールの一環とする事を普段から採用していた経緯があるのではないでしょうか。
その結果、本人に悪意があるとかそういうレベルではなく、骨の髄までそうしたコミュニケーション手法とターゲット選定が身にしみこんでいる感じがします。
言い変えると、「その手法でしか優位性を表現する方法を知らない普通の人たち」が彼・彼女らの正体です。
(実際、ターゲットにされない僕からすると割と普通に良い人多かったんですよね。)
そのため、実際に上記のような反論をする必要はなく、ターゲット選定から漏れるだけで逃げることができます。
つまり、普段の言動からそうしたエッセンスを散りばめておくだけで
「こいつは相手にしてはいけない」
と本能的に嗅ぎ取ってもらう事ができ、自然に遠ざかっていきます。
(繰り返しますが、この嗅覚は長年磨き上げたスキルでかなり鋭いので簡単に察知してくれます。)
・冷静に事実だけを抽出しますと…
とか
・中身だけに注目したいのですが…
とか
・では対応策を具体的に煮詰めていきましょう
とか散りばめるとよろしいかと思います。
とはいえ、「それも難しい。」という方も多数いらっしゃるでしょう。
こういう人は冷静に反論するタイプの人を見つけて仲良くしておくよろしいかと思います。
そして「大声や感情的に来られると委縮してしまって自分の意見が言えないんですよ…」と子犬のような目で相談しておきましょう。
そうすると大体こういうタイプの人は助けてくれると思います。
後はカミナリが来そうな場にはその人にも参加してもらうだけで大丈夫。
特定ターゲットを攻撃して優位に立つ VS 自分が反論されて優位性を失う
だと後者を避ける傾向が多いです。
そのため一緒にいると虫よけスプレー効果のようなもので徐々に遠ざかっていきます。
参考にしてみてください。
あとちょっと話は変わるのですが、なぜ大声で感情的で威圧的な人が上司やリーダーといった役職になれるのだろう。という話をしておきます。
僕も大学生の頃は一途に
「社長とか役員とか部長って凄いんだろうなー!優秀なんだろうな~~!!色々と勉強させてもらおう!!」
と思っていました。
でも結果的には声がデカい感情的で威圧的な人もそこそこ出世するというのは、成長段階における組織においては結構当たり前に起こってしまう現象のようです。
まず、前提として他者を攻撃して自分の優位性を発揮しようとするタイプは上昇志向が強い傾向にあります。
そして、組織が拡大する時期においては結構ポストが増えていきます。
本来であれば「周囲に推されて指名された」という人で構成されていくのが理想でしょうが、現実は中々にそうもいきません。
上昇志向が強いタイプの存在にポストが空いている現実が組み合わさると、ほぼ立候補してきます。
普段から言動が目立っている人が立候補した場合、これを止める勢力は意外にいないものです。
「あいつか…。上に立つには微妙かもしれんけど、まあ本人がやりたいならやらせてみれば」と。
(自分より権威が上の人や敵にしてはいけないと察した相手には良い顔をする人達なので。)
そのため、組織拡大期に複数できたポジションや役職には複数そうした人たちが紛れ込んでいます。
大手だと課長以下クラス、中小だと部長以下クラス、零細だと最悪の場合は社長がそうしたタイプになっている可能性があります。(バブル時代を引きずった猛者だと、大手の役員クラスにさえいたりする。)
ですので、そうした人たちが紛れ込む事自体を嘆いても仕方が無いので対処法や処世術を上手く活用してもらえれば良いなと思います。
なんか似たような事例を感じますね。
そう、国政選挙です。
政治家に立候補しよう!と自ら思う人たちで候補者が占められる段階で、結構こうした人たちは紛れ込んじゃうんですよね笑笑
だから、賢い政治家さん達にも、メタ認知のできない自分の信じる世界が全ての歪んだ空間で生きている声のデカいヤバい人は結構存在してしまいます。
何とかしてほしいですけど、何ともならんかもですね。
世の中は難しい。
おわり。
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